8月24-25日、仙台で第30回夏季セミナー「3.11の事実を見つめ 命を守り 生きる喜びを育てる保育を学び考えよう」が行われ、東北6県から190名近くが集まり、全体で246名の参加者が集まり大成功でした。
シンポジウム「震災から学ぶ~生命を守る 保育現場の取り組み~」では」3.11の保育園はどうだったのか、保育者は何をしたのか?子どもは?保護者は?……6名のシンポジストから具体的な話があり、津波被害から子どもを守り、保護者の精神的支柱の役割を果たしたり、今もなお続く原発の影響と対応しながらも工夫して保育実践を勧めている話など、2年半が経過し復興が進んでいるかのように見える今、私たちは何を見てこれからについて何を学び考えるのかを問う深い話が聴かれました。
ダンプ園長と荒馬隊による荒馬踊りも圧巻でした。ダンプ園長が「共振する身体」と表現しているとおり、参加者も手づくりの荒馬名札をつけて一体となった時間でした。
二日目は、田代康子さんの「絵本の世界からごっこ遊び・劇ごっこへ」の講演で、子どもたちの創り出すイメージの世界を捉えつなげ深めることで、その子たちならではのごっこ・劇ごっこが生まれる話が、実践を通して話されました。
~生きる文化を手渡す遊び心満開、わらしこ保育園の行事「運動会・卒園式」~では石巻でわらしこ保育園を開いて40年、一貫して保育の中で大事にしてきたこと……生きる文化の継承と発展を、奇跡的に残った絵や子どもたちの映像を通して話されました。
その後全員の「ケサラ」合唱が行われました。一昨年、京都で行われた夏季セミナーでも歌われた「ケサラ」。そのときはとても歌えなかった被災地の方々も、いま、ともに歌い会場がひとつになったセミナーでした。
セミナー前後に、保育ボランティアも行われました。
荒浜保育所では、京都保問研の脇志津子さんによる絵本の読み聞かせとドローイングの実践が、
吉田保育所には、東京保問研の入江実希さん、神田朋美さん
他にも、セミナー前後に南三陸町や石巻へボランティアや訪問がありました。
下の写真は、全国集会でも販売された「たこちゃんたわし」の作者である南三陸町の小野寺高子さんです。