季刊保育問題研究277号
保育計画で育つ子ども・育つ保育者
本来、保育計画づくりは保育者の専門性を向上させるものであり、
何よりも子どもの生活や遊び、発達を豊かにするものであるはずです。
「計画」が豊かな「実践」につながり、それが丁寧に記録され、
計画に基づいた「総括」「評価」が行われ、また「計画」につながっていく
循環が必要だと考えます。
2008年に保育所保育指針が告知化され、「保育課程」や「指導計画」が
監査の対象となりました。それに合わせるように商業ベースに乗った
マニュアル本が市販されるようにもなっており、本来の保育計画づくりの主旨とは
かけ離れつつある現状があるのではないでしょうか。
子どものを取り巻く状況が大きく変化をしてきている中で、
子どもの実態から出発し、子どもも保育者も育つ保育計画を理論と実践から考えていきます。