季刊保育問題研究273号
実践力を高める保育者集団
「自分の実践の力量を高めたい!」「保育者として成長したい!」
これは保育者の皆さんの願いだと思います。しかし、その成長は一人きりでできるものではありません。
これまでも、壁にぶつかって悩んだとき、先輩や保育仲間との話の中で子ども理解のヒントを得たり、
次の保育の手立てを思いついたりした経験があると思います。
子どもの成長と同じで、保育者も仲間との語り合い・学び合いの中で成長するのではないでしょうか。
つまり、互いに学び合い育ち合うための保育者同士のつながりの場を持つことが、
実践力を高めるポイントの一つだと言えます。
職員数の増大、勤務時間のズレ、雇用形態の多様化による勤務意識の違いなどの厳しい現状の中で、
実践力を向上するための取り組みを保育現場ではどのように行っているのでしょうか。
園内での取り組みの事例、保育者と保育研究者のつながりについて考えていきたいと思います。