支援金報告(2020年7月熊本豪雨)

全国のみなさん、20年7月の熊本豪雨災害への支援いただきありがとうございました。
熊本保問研より災害支援の状況報告が届きましたので、ご紹介します。

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全国のみなさまからお預かりしました豪雨災害の支援金は、一番被害の大きかった八代の川岳保育園に全額お渡しすることに運営委員会で決まりましたので、先月24日にお渡ししに行きました。

その日は川岳保育園の運動会で、私たちが着いた時にはちょうど仮園舎にしている廃校小学校の広いグラウンドで、子どもたちと職員のみなさんとでお弁当を食べておられました。なんとものどかで子どもたちも保育者のみなさんも充実した表情をされていたのが印象的でした。

光永園長先生とお話しさせていただいてのご報告をいたします。

  • これまでの大規模災害は現地再建が原則。しかし、東日本大震災から、再度被災する可能性のある場所への現地再建が難しく、移転申請をすることが多い。
  • 元の園の場所が一番いいのだが、今もまだ通れない球磨川沿いの県道を通って保育者のみんなを通勤させることは今後できない。子どもたち、職員を守る。
  • 今後保育園だけ現地再建したとしても、町自体が復帰できるか見通しがない。町は消滅するかもしれない。現地再建はない。
  • 8月30日締め切りの移転申請を出した。安全な場所へ。11月4日、本庁と八代振興局の視察があった。国の返答は3月くらいだろうと言われているが分からない。
  • 今借りている廃校小学校が文科省の管轄なので、保育園として使用することは令和4年3月31日までと決まっている。厚生省、国の返答待ちだがそれを待っていたらどうなるかわからない。球磨川の水かさが増しても大丈夫なところへ候補地を探している。
  • 本日11月11日、公費解体の申請が通ったので一つほっとしている。園舎がなくなる前に、職員みんなでお別れをしに、見に行こうと話している。

全国の保問研のみなさまに、「被災直後より元気になっています。本当に助かりました。ありがとうございました」とお仰られていました。

山並 さやか

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