季刊保育問題研究

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季刊保育問題研究299号 第58回全国保育研究集会(熊本)報告号

季刊保育問題研究299号 2019.10発行日:2019/10/25ISBN:978-4-7880-2148-8Cコード:C0037判型:A5判頁数:204p目次巻頭言 合田史宣特集 第58回全国保育研究会・報告【記念講演】「生まれつき悪い子なんていない」 寮美千子【分科会】・乳児保育・集団づくり・あそび・身体づくり─ 運動・身体づくり─ 食・認識と表現─ 文学・認識と表現─ 美術・認識と表現─ 音楽・認識と表現─ 科学・保育計画・保育時間と保育内容・保育政策と保育運動・障害児保育・父母と共につくる保育内容・乳幼児期の平和教育・地域に開かれた保育活動[特別分科会]異年齢保育
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季刊保育問題研究298号 現場と研究者との「協働」を探る

季刊保育問題研究 298号特集:現場と研究者との「協働」を探る「子どもの豊かな育ち」を保障するには、保育者と研究者が同じ土俵の上に立ち「対等・平等」な関係を築きつつ、パートナーとして学びあうことが大切です。一方で保育現場では日々の業務に追われ、研究者も研究する時間は削られ現場に赴く時間も持てないなど「協働」することが困難な状況です。今回の特集では、そういう状況のなかにありつつも保育現場と研究者の「協働」の大切さを確認しつつ、そのあり方や内容について考えてみたいと思います。
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季刊保育問題研究297号 共に考える 園の安全・事故防止

季刊保育問題研究297号特集:共に考える 園の安全・事故防止今、保育現場では「災害」や「事故」などの対策が強く求められています。日々の保育も、子どもを危険から「遠ざける」「禁止する」といったことに、注力せざるを得ない状況になってはいないでしょうか。また、ケガに対して過敏になっている保護者の様子も伺えます。今回の特集では、園全体での安全対策や事故・ケガの防止と、子どもの豊かな活動をどのように考え、保障していくかを考えていきたいと思います。
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季刊保育問題研究296号 第58回全国保育問題研究集会(熊本集会)提案号

季刊保育問題研究296号特集 第58回全国保育問題研究集会(熊本集会)の提案号です。※詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究295号 日常の生活から気づき、わかる喜びへ

季刊保育問題研究295号特集:日常の生活から気づき、わかる喜びへ子どもは、五感を通した実体験のなかで物事を理解していきます。発達に応じた生活環境や好奇心をくすぐるあそびのなかで、認識を深めていくのです。それは特別な場所や機会を用意しなくても、日常の生活のなかにもたくさんあふれているのではないでしょうか。本特集では、子どもたちが普段の日常生活のなかで「何に気づき、どう考え、理解し、次に活かしていくのか」「どのように仲間と共有していくのか」といった子どもの認識の過程や、それを生み出す実践・保育者に焦点をあて、論じていきたいと思います。
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季刊保育問題研究294号 私の保育実践・保育観〜今だからこそ大切にしたいもの

季刊保育問題研究294号私の保育実践・保育観 〜今だからこそ大切にしたいもの第一特集は「私の保育実践・保育観~今だからこそ大切にしたいもの」です。子ども子育て支援新制度が施行され、待機児童解消を名目に保育士資格を持たない者でも保育を行うことができるようになり、保育の質の低下に拍車がかかることが懸念されています。また、指針や要領に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が示され、国の圧力・介入への不安感の高まりや混乱が予想されます。このような厳しい状況の中だからこそ大切しなければならない「目の前の子どもたちの姿から保育実践に臨むこと」を、幼稚園・保育所の七人の実践者がそれぞれに立場から提案を行っています。第二特集として、第35回全国保問研夏季セミナー(「一人ひとりが「生活の主体」として育つ乳児保育」)の報告を掲載しています。
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季刊保育問題研究293号

季刊保育問題研究293号第57回全国保育問題研究集会・報告2018年6月1日から開催された全国集会(兵庫集会)の報告号です。
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季刊保育問題研究292号

季刊保育問題研究292号「貧困」に抗して育ちあう保育の創造いわゆる「子どもの貧困」が社会問題化して久しいです。この数年、様々な法律や政策、民間団体による対応によって、子どもの貧困率は「六人に一人」から「七人に一人」へと若干の改善はありましたが、ひとり親世帯での貧困率は、50%越えという非常に高い推移の現状があります。本特集では、この数年来の「格差・貧困」問題の歴史的経緯や社会的背景・要因を概観しつつ、子育て支援や保育の現場でどのような具体的対処・対応が出来るのか、を改めて考えてみたいと思います。
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季刊保育問題研究291号

季刊保育問題研究291号新たな自分に出会う実践記録保育現場において「書くこと」は、自分の実践を振り返り、評価し、改善していく過程の中で、その記録をもとにした同僚との話しあいを生み、実践を様々な角度から捉えたり、自らの子ども観や保育観に気づいたりする機会ともなります。一方で、実践記録が大切なことは分かっていても、いざ書こうとするとなかなか筆が進まないことも多いのではないでしょうか。実践記録を書くためには、「どのように書くのか」という文章技術の他、「子どもの表情や行動、言葉をどう理解するのか」という子ども理解の力、書いた実践記録(=自分の保育)を他の保育者にさらけ出す勇気も必要です。いずれにせよ、一つの実践記録が出来上がるまでには、書き手の様々な苦労や心の葛藤があり、それを受け止め、励ます仲間関係や信頼関係が職員同士にあることを見逃してはいけません。今回は、実践記録の書き方ではなく、実践記録を書く意義やその過程に焦点を当てることが重要だと考え、特集企画を組みました。保育者として、昨日の自分より少しでも成長していくために、実践記録を書くことがどのような意味を持つのか、実践者からの体験や研究者...
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季刊保育問題研究289号

季刊保育問題研究289号便利な生活と子どもの育ち現代文明は、生活の便利さを追求・進化させましたが、生活は本当に豊かになったのでしょうか?一例ですが、紙おむつを使用すれば、漏れずに快適に過ごせる時間が長くなりました。その一方で、子どもが不快感を得にくく、排泄の自立が遅れているという事例があります。子どもに関わる大人は、子どもにとっての豊かな生活をどのように選び取っていくかという視点を忘れてはなりません。そこで本特集では、便利に変化していく今の時代の生活が、子どもの育ちにとってどのような変化や影響をもたらしているのか、どのようにして子どもの豊かな生活を作り上げることが出来るのかを探りたいと考えます。
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季刊保育問題研究290号

第57回全国保育問題研究集会(兵庫集会)の提案号です。詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究288号

季刊保育問題研究288号特集1 日本の保育を再発見する~海外の保育から特集2 第34回全国保問研 夏季セミナー報告「今こそ子どもたちに 平和なあしたを」特集1では、「日本の保育を再発見する~海外の保育から」の特集です。海外の保育やその研究結果には、わが国にはない視点や考え方、学ぶべき子ども観や発達観、めざす保育理念や保育方法、保育制度があり、それらは数多く紹介され、わが国の保育にも影響を与えています。では、日本の保育は、海外からどのように映って見えているのでしょうか。今回の特集では、海外の保育についての研究者、もしくは現地での保育経験者が、どのように日本の保育を捉えているかに焦点を当て、日本の保育を捉え直し、再発見するきっかけにしたいと思います。特集2では、日本国憲法施行70年の節目の年に広島で開催された夏季セミナーを取り上げます。「乳幼児期の平和教育」分科会のこれまでの積み上げに基づいた基調提案、3本の実践提案、2本の講座についての報告で構成されています。
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季刊保育問題研究287号

第56回全国保育問題研究集会(愛知集会)の報告号です。詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究284号

第56回全国保育問題研究集会(愛知集会)の提案号です。詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究286号

季刊保育問題研究286号改定「保育所保育指針」・改訂「幼稚園教育要領」を読み解く2017年4月、保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領が同時改訂され、小学校以上の学習指導要領改訂と密に連動する内容となっています。具体的には、保育・幼児教育を「就学前の準備教育」に位置づけなおし、新たに「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が10項目明示されました。確かに、発達研究や保育実践研究の新たな成果も取り入れられ、諸課題への対応の仕方も盛り込まれています。しかし、保育・幼児教育施設等の条件整備の充実抜きには、保育の質の向上も絵に描いた餅になりかねません。本特集では、それぞれの実践・専門研究の立場から、多面的・複眼的に指針や要領、教育・保育要領を読み解いていきたいと思います。
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季刊保育問題研究285号

季刊保育問題研究285号あらためて「課業」を考える課業とは、子どもたちが多様な経験をし、経験したことを意識し、整理し、練習する機会を保育者が意図的・計画的に用意することを指します。私たち保育問題研究会は、1991年に保育構造検討委員会を発足させ、「課業」と「遊び」「基本的生活」の関連をどう見るかという観点から、季刊保育問題研究、全国集会の中で活発に議論してきました。2018年の要領・指針等の改定は、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が10項目で示され、意識的な教育活動の展開が謳われる内容となっています。このような時期に、あらためて「課業」と「発達」「生活」「あそび」「集団づくり」「行事」の関連性、そして現代的意味を考える意義は、非常に大きいものがあると考えます。
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季刊保育問題研究283号

季刊保育問題研究283号今の時代 豊かな「乳児保育」とは何か私たちは、これまでの乳児保育分科会で、集団での保育の中でこそ、子どもの社会性や豊かな品格の人格が促されることを明らかにしてきました。しかし、近年の様々な社会構造の変化の中で、子どもたち、とりわけ乳児期の発達の弱さや気になる姿が報告されるようになっています。本特集では、今だからこそ大切にしたい乳児期における豊かな育ちを考えあいたいと思います。
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季刊保育問題研究282号

季刊保育問題研究282号特集1 主任保育者の役割と職員集団特集2 全国保問研 夏季セミナー報告「今、子どもたちの文学を考える」特集1では、主任保育者の役割と職員集団をテーマとしました。中堅世代の空洞化、園長の世代交代などをきっかけとして、“いかに保育の質を高め、受け継いでいくか”という継承問題が保育現場の話題となっています。こうした状況において、主任保育者の役割は、非常に大きいものがあるのではないでしょうか。本特集では、こうした立場にある主任保育者に着目し、主任保育者の現状と今求められる役割を様々な角度から描き出していきたいと思います。特集2では、「今、子どもたちの文学を考える」と第して開催された夏季セミナーの報告を取り上げています。
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季刊保育問題研究281号

第55回全国保育問題研究集会(東京集会)の報告号です。詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究280号

季刊保育問題研究280号新制度一年~問題点と改善点子ども・子育て支援新制度が2015年4月に施行されてから、はや1年以上が経過しましたが、子ども・保護者・保育者に様々な混乱がもたらされている現状が報告されています。そこで今号は、保育に関わる様々な立場を切り口にして新制度の問題点を洗い出し、未来に向けた改善点を明らかにする特集を組むことになりました。子どもの豊かな育ちと保護者の子育て充実感、そして保育者としての成長に大きな影響を及ぼす新制度の在り方に、改めて目を向けてみたいと思います。
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季刊保育問題研究279号

季刊保育問題研究279号絵本と出会う風土づくりお気に入りの絵本を「読んで」と持ってきて、保育者の膝に座り、ページをめくりながら会話を楽しむ子ども。保育の場で絵本は子どもたちの身近にあり、なくてはならない大切な文化であることを実践の中で確信しています。一方で、スマートフォンの急速な普及とともに、テレビ・DVDなども含めたデジタルメディアがまわりに急増しています。家庭だけでなく、保育の現場でもタブレットを使って絵本を見せる取り組みも耳にするようになりました。保育者養成校では、アニメやゲームのことはよく知っていても、「おおきなかぶ」の絵本に初めて出会うという学生もいます。そこで、今一度、子どもにとって絵本がもたらすものは何かを探り、その楽しさを捉えなおし文化的風土として継承していくために考えあいたいと思います。
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季刊保育問題研究278号

季刊保育問題研究278号特集 第55回全国保育問題研究集会(東京集会)の提案号です。※詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究277号

季刊保育問題研究277号保育計画で育つ子ども・育つ保育者本来、保育計画づくりは保育者の専門性を向上させるものであり、何よりも子どもの生活や遊び、発達を豊かにするものであるはずです。「計画」が豊かな「実践」につながり、それが丁寧に記録され、計画に基づいた「総括」「評価」が行われ、また「計画」につながっていく循環が必要だと考えます。2008年に保育所保育指針が告知化され、「保育課程」や「指導計画」が監査の対象となりました。それに合わせるように商業ベースに乗ったマニュアル本が市販されるようにもなっており、本来の保育計画づくりの主旨とはかけ離れつつある現状があるのではないでしょうか。子どものを取り巻く状況が大きく変化をしてきている中で、子どもの実態から出発し、子どもも保育者も育つ保育計画を理論と実践から考えていきます。
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季刊保育問題研究275号

季刊保育問題研究275号【分科会】 報告乳児保育 ・ 集団づくり ・ あそび ・ 身体づくり(運動) ・ 身体づくり(食)認識と表現(文学) ・ 認識と表現(美術) ・ 認識と表現(音楽) ・ 認識と表現(科学)保育計画 ・ 保育時間と保育内容 ・ 保育政策と保育運動 ・ 障害児保育父母と共につくる保育内容 ・ 乳幼児期の平和教育 ・ 地域に開かれた保育活動【特別講座】震災時のおける保育所の役割 増田百代子どもの元気を育む麹 小紺有花
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季刊保育問題研究276号

季刊保育問題研究276号特集1 平和とは何かをじっくり考える特集2 第32回 全国保問研 夏季セミナー報告「いま求められる身体づくり―運動の実践を考える」特集1では「平和とは何かじっくり考える」をテーマにしています。本テーマは、現在を生きている私たち一人一人に突き付けられた問題提起となっています。それと同時に、これから生まれ育ちゆく子どもたちにも大きな影響を及ぼすテーマといえます。私たちはその両者にかかわりがある立場にあると考え、特集を組むことにしました。本号には、保育実践者・保護者・研究者という保育・子育てに携わる様々な人たちの視点が盛り込まれています。特集2では「いま求められる身体づくり―運動の実践を考える」と題して開催された夏季セミナーの報告を取り上げています。平成に入って、あらゆる基本的な動作・行為を機械やリモコンが取って代わってやっていくれる時代になり、ますます子どもの身体を豊かに育てることが困難になってきています。今日においては「抱きにくい」「身体が硬い」など、乳児期から気になる姿がたくさん報告されるようにもなっています。本編は5本の実践報告(0~5歳児)や乳児・幼児に分か...
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季刊保育問題研究274号

季刊保育問題研究274号保育の中にある教育の視点~実践からの再考2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」では、「教育」という言葉が強調されています。しかし、これまでに現場の保育者は、仲間と「楽しい」と思える時間を共有する中で培う感性や、失敗したときや困ったときに何とかしようとする力、自分の発達要求を実現するために思考をめぐらす楽しさなどを保障する生活の中で、「人として育つ」教育の側面を大切にしてきました。新制度のいう「教育」と、現場の保育者が行ってきた乳幼児の「生活・あそびの中ではぐくまれる教育」とは何がどう違うのでしょうか。これまでの実践・研究の中で明らかにしてきた教育的な働きかけとは何かを確認していきたいと思います。
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季刊保育問題研究272号

第54回全国保育問題研究集会(石川集会)の提案号です。詳細は画像をクリックしてください。
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季刊保育問題研究273号

季刊保育問題研究273号実践力を高める保育者集団「自分の実践の力量を高めたい!」「保育者として成長したい!」これは保育者の皆さんの願いだと思います。しかし、その成長は一人きりでできるものではありません。これまでも、壁にぶつかって悩んだとき、先輩や保育仲間との話の中で子ども理解のヒントを得たり、次の保育の手立てを思いついたりした経験があると思います。子どもの成長と同じで、保育者も仲間との語り合い・学び合いの中で成長するのではないでしょうか。つまり、互いに学び合い育ち合うための保育者同士のつながりの場を持つことが、実践力を高めるポイントの一つだと言えます。職員数の増大、勤務時間のズレ、雇用形態の多様化による勤務意識の違いなどの厳しい現状の中で、実践力を向上するための取り組みを保育現場ではどのように行っているのでしょうか。園内での取り組みの事例、保育者と保育研究者のつながりについて考えていきたいと思います。
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季刊保育問題研究271号

季刊保育問題研究271号特集 新制度前夜-私たちの決意2012年8月に成立した新制度は、国や各自治体による「子ども・子育て会議」での検討を経て、2015年4月にいよいよ施行となります。本誌では、これまで新制度についての特集を252号、265号で行ってきましたが、新制度の内容が明らかになり、施行となる今、私たちのゆるぎない決意を示しておく必要があるのではないかと考え、再度特集することにしました。どの施設、事業者であろうと子どもの権利として、平等に保育を受けられることを実現することが大切にされるべきです。今回の特集では、施行を目前にして、新制度のもたらす問題点を明らかにするとともに、歴史的視点から保育所、幼稚園の歩んできた道を確認したいと思います。また、現場は問題を抱えながらもどの道に進もうとしているのか、なせその選択をしたのかを示しながら、新制度に対峙していく決意としたいと思います。
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季刊保育問題研究270号

季刊保育問題研究270号特集1 かかわりを育てる保育-その先にめざすもの特集2 全国保問研 夏季セミナー報告「異年齢保育の探求-ゆったりゆっくりゆたかな保育」本号の特集1では、「かかわりを育てる保育-その先にめざすもの」をテーマにしています。今日の「競争主義」や「人間関係の希薄化」といった問題を抱えたおとな社会の背景が、子どもの育ちに影響を与えています。たとえば、赤ちゃんのころから共に生活をしているにもかかわらず、幼児になってもどこか無関心を装うような冷めているかかわりをしていたり、困難さを持った仲間に対しても、「どうしたの?」ではなく「うるさい!」と言ってしまう姿が増えてきているように感じるのです。不安感を持ちながらうまくかかわることができなくなっている子どもたちに「かかわりを育てる保育」とはどうあるべきなのか、考えていきます。特集2では、「異年齢保育の探求-ゆったりゆっくりゆたかな保育」と題して開催された夏季セミナーの報告を取り上げています。最近では、過疎地や認可外の小規模保育園での「仕方がないから異年齢保育」だけでなく、年齢別にクラス編成できる規模の保育園でも「あえて異年齢保育」...