20020年7月熊本豪雨被災地の報告(宮里六郎さんより)

  • 熊本保問研の宮里さんが建川さんといっしょに豪雨災害の被災地を訪問して、メッセージをくださいました。

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20020年7月熊本豪雨では球磨川流域の市町村を中心に大きな被害が出ています。

保育園でも八代市坂本町(旧坂本村)の川岳保育園(定員60名)とわかあゆ保育園(定員50名)は水没しました。川岳保育園は廃校になった鏡西部小学校を間借りして保育しています。わかあゆ保育園も八代市立宮地さくら保育園に間借りして保育しています。両園とも被害甚大で園舎の回復は難しく、現在地を離れ八代市街地への移転新築という苦渋の決断を迫られているようです。両園とも過疎地域の小さな保育園で財政基盤も弱く、移転となれば敷地取得に莫大な費用がかかるのではないかと心配しています。何回か訪問して支援物資は足りており義援金が有効な支援だと感じました。また両園とも今は落ち着きを取り戻し子どもたちに笑顔が戻っているように感じたことを付け加えておきます。

また上記の2園以外でも、球磨川流域のなつめ保育園(相良村70名)・林保育園(人吉市、定員80名)は床上浸水し現在他園・他施設を借りて保育しています。同じく人吉乳児保育園(人吉市、定員90名)、淳光保育園(芦北町、100名)・あしきた・まちのこども園も床上浸水しました。球磨川流域市外でも天草市牛深のもぐしうみのこども園(定員20名)も床上浸水し園舎2階で保育しているようです。

被災はしていませんが、熊本保問研の会員がいる人吉市のひまわり保育園は支援物資の配布拠点として、多良木町の黒肥地保育園は球磨村の被災避難した子どもたち数名を保育しています。

今回は三大急流の一つ球磨川流域の保育園が多く、普段は川と山に囲まれた自然豊かな風土の中でのびのびと保育していました。しかしまさかと思われるような大きな災害に襲われました。それでもまた当たり前の暮らしを取り戻すべく保育の歩みを続けています。

財政基盤の弱い過疎地の小さな「ムラ」の「小さくても輝いていた保育園」にどうか支援よろしくお願いします。

2020.9.3 宮里六郎(熊本保問研)

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ご賛同いただける方は、下記が支援金の振込口座となります。
口座名とは使途が異なることをご了解ください。

郵便振替口座 「全国保育問題研究協議会東日本大震災義捐金」
口座番号 00150-9-688465

支援金の募集は9月15日までとなっています。

*熊本保問研より動画が届きましたので、添付します。白く見えているのが、川岳保育園の屋根だそうです。

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